彗星の日々-中井英夫との四年半- 本多正一写真展
[97/05/28]
小説家、中井英夫先生の遺産管財人こと本多正一クンことポンちゃんは、浅草散歩の友人である。知り合ってから10年、中井先生が亡くなってからはや4年。今日は、会社を休みポンちゃん初の写真展を訪問してきた。なんと銀座ニコンサロンである。現在は中井先生の遺産管財人、かつ全集の編集をして大好きな文学の道を貧乏しながら邁進しているポンちゃんの趣味は、実はカメラ。一昨年には愛機ライカで撮影した中井先生との出逢いから、書生生活の日々、そして先生の闘病生活、死を記録した写真を本にまとめ、写真集「彗星の日々-中井英夫との四年半-」を自費出版している。この写真展はその本に収められたものを展示しているのだ。さてまずはポンちゃん本人をパチリ。
これが写真展の会場。意外や意外、お客さんが入っているゾ。平日の昼間にやってくるなんて、このひとたちは全て中井ファンなんだろうか。
右の写真が中井英夫先生である。私には口が達者なジイサンという記憶がある。小金井でポンちゃんを書生にして、隠遁されていたころの写真だ。偏屈な人だったのかもしれない、それにしても懐かしいなあ。
おや、平凡社「太陽」編集部からの花輪だ。
会期中はほとんど毎日、ポンちゃんが受付をしているので中井英夫先生のファンは彼に生前の話など聞いてみると面白いかもネ。さらに愛機ライカをほめると、とても喜ぶのが彼の特徴だ。今日も「君は特別だよ」とかいいながら、ライカのシャッターを切らせてくれたのであった。何が特別なのかしら?
【タイトル】 彗星の日々-中井英夫との四年半- 本多正一写真展
【日 時】 1997年5月27日(火)〜6月2日(月) 10:00am〜6:00pm
【場 所】 銀座NikonSalon 銀座松屋前・松屋眼鏡店3階