第16回 浅草で拾ったメディアの紹介 [97/01/21]

【拾った場所】ROX内新星堂
【タイトル】「ERASER HEAD」竹中直人

 昨年は秀吉でもおなじみであった竹中直人だ。俳優としての広がりをもつかとおもいきや、音楽だったり映画監督だったりと幅のひろい活躍を見せている。彼はかつても数枚アルバムをだしていて、どれも怪作ぞろいだ。
 そして今年も新譜がでた。以前はカヴァーの楽曲を多く扱っていたけれど、今回はすべてオリジナル曲で、中でも秀吉の劇中コンビ(VS真田広之)での「禿吉」「心配御無用」はおもしろおかしい。「禿吉」などは「こんにちは、禿吉です。天下、とってま〜す」ときたもんだ。おかしい楽曲はいっぱいあった。ただ以前の作品に比べ、何か完成度が低いような気がした。前「MERCIBOKU(beaucoupではない)」での、「ドクトクくん」(ドクトクなんだよ僕の顔〜という歌詞)のようなインパクトのあって耳にのこるものが少なかった。やはりドラマあっての作成過程であったからか。今はとにかく、すでにクランクインしている荒木経惟・陽子夫妻原作の「東京日和」の公開を心待ちにしている。なんたって「秀吉」によって1年待たされたのだもの。


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